[152] 三重大学工学部大学院「生産管理論特論1」第1回講義を聴講した

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本日は、2017年4月13日木曜日だ。

大手新聞が朝刊1面に「浅田真央引退」とか載せていて、 日本は呑気だ。

4月15日がアメリカが北朝鮮を攻撃するXディーだと騒ぐYouTubeメディアもある。

副島隆彦氏は、それは来年2018年の4月であると予言しておられる。

「副島隆彦の学問道場」の「重たい掲示板」読んでね!

核攻撃ではなく、地下100メートルまで貫徹する(核兵器ではない)兵器で北朝鮮の地下施設を破壊し、無核化し、あとは中国に委ねると、予言しておられる。

この「地下100メートルまで破壊できる(核兵器ではない)兵器」って、例の噂の「神の杖」Rods from Godですかねえ?

宇宙空間からタングステン製の100メートルくらいの長さの棒をピンポイントで地上に墜落させて、地下軍事施設を破壊させるってやつ。

宇宙空間から落とすんだからさ、その衝撃たるや、凄いだろうね。

隕石みたいなもんなんだから。

核兵器じゃないから汚染はない。

これ、実現したら、もし、中国が「神の杖」で攻撃されたら、中国が 地下に溜め込んでる核搭載ミサイル何千頭は中国大陸を破壊汚染する可能性があるね……

塗炭の苦しみを舐めるのは一般国民だ。私と同じ庶民だ。一般ピーポーだ。

米中戦わず、是非ともいがみ合いながらも仲良くやってください。

とはいえ、某神道系預言者さんは2021年に第三次世界大戦と予言しておられる。

EU圏とアジアが舞台だそーだ。

うーん、EU圏って、ロシア対NATO? まさか、またドイツとロシア?

アジアって、「米インド豪日台湾」対「中国韓国北朝鮮」ってこと?

豪は中国に味方するかもね。内部がもう中国人だらけだし。

ASEAN諸国はどうなるのか?

日本国は専守防衛で自衛戦を戦い抜くそうだ。

インド軍が非常に活躍するらしいっすよ。

「戦争が終わって生まれた」世代であり、高度成長期の平和と繁栄のもとに育ち、バブルと失われた20年を経過し、ひょっとしたらこのまんま戦争からは逃げ切れるか……

と淡く期待していた私は甘かった。

どんな人間も生涯で必ず1度は戦争を経験するものであるのかな。

うーん、自然災害用籠城可能備蓄はOKだが、難民になる準備はしてないぞ。

野営用キャンプ、火起こし器、寝袋(これはある)、携帯トイレ(野営用ってあるのか)ミリタリー用食糧とか準備しておくべきかねえ。

そんなもんが詰まったリュックなど私は担えない。背負ったとたんにひっくり返る。

と、ビクビク不安は募るが退屈はしない昨今の情勢である。

ところで、4月11日の火曜日は、元同僚で、三重大学名誉教授&埼玉大学名誉教授の渡邊 明先生がご担当の講義を聴講しに出かけた。

三重大学工学部大学院博士課程前期の学生さん対象の「生産管理特論1」である。

午後7時開講である。

今年度1年間、私は聴講させていただくんである。

厚かましくお願いしたら、渡邊先生よりご快諾をいただいた。

Blogに書いていいよとも、おっしゃってくださった。

私は後期開講の「生産管理特論2」で、ゲストスピーカーで1度講演させていただくことになっている。

どういう内容のご講義をなさっているのか私自身が知らなければ、相当にピント外れの講演をしてしまう。

ただでさえ、私は人文学系でクルクルパーだ。工学部の大学院生の前で何を話すんだ。

ところで経営学がご専門の渡邊先生が、なぜ工学部の大学院の講義を?

これが私の前からの疑問であった。

受講生は119名。圧倒的に男子学生ばかりだ、女子学生数名だけ。留学生が数名。

工学部の大学院は、機械工学専攻と電気電子工学専攻と建築学専攻と情報工学専攻と物理工学専攻に分かれる。

国立大学の工学部の大学院生って多い!!

若い社会人聴講生もおられる。中小企業経営者だそうである。社長さんなんだ!

三重大学の若い理系の准教授の方も聴講しておられる。

そこに私みたいな「モグリの聴講料払ってない無職のババア」が紛れ込む。

11日は初日だったので、講義全体のイントロであった。

以下、聴講させていただいたご講義の内容をポイントフォームで紹介する。

まあ、私の脳がキャッチできた範囲での覚え書きであるからして、紹介になっていないだろう。

とはいえ、なんで経営学がご専門の渡邊先生が工学部の大学院で教えておられるのか、やっとわかったです。

(以下、講義内容覚え書き始め。カッコ内は私の呟きだ)

(1) 日本における大企業の役員は、電力会社のような科学技術系企業の役員でも文系が多い。

(2) ビジネスになる技術を開発するのは理系であるのに、理系はマネージメントができないから、役員になれない。

(3)これからの理系工学系は、マネージメント(project management)ができなくてはいけない。組織を動かすことができないといけない。だから経営学Business Managementの知識が必要となる。

(4)この講義は、担当教員の講義だけではなく、企業のCEOや執行役員を招いての講演からも構成される。実際のマネージメントの現場を知悉した方々の事例研究から学ぶ。

(5)経営学は社会科学である。経営学の歴史は1900年あたりからアメリカで始まるが、本日はとりあえず、経営学的には、未来に向けて何を考えるべきかという観点から、1970年あたりから始まった情報ネットワークの歴史を概観する。

(6) 1971年はエポックメイキングな年であった。この年に旧郵政省は、「第一次電気通信開放」を行なった。同一会社内においてコンピューターを繋くことを合法化した。

これで最も恩恵を受けた業種は「銀行」である。銀行の各支店がコンピューターで結びついた。

同じ銀行なら、どこの支店でも、その銀行の預金者ならば利用できるようになったし、キャッシュカードは同じ銀行の支店ならば、どこのATMでも使えるようになった。

こんなこと今では当たり前だが、当時は画期的なことであった。

(そうだ!昔は銀行の窓口で通帳と判子持って、お金を引き落としていたよ!)

トヨタならば、同じトヨタの各工場はコンピューターで繋がった。

セヴンイレヴンは、本店と支店が繋がったので、商品管理が容易になった。

この「第一次電気通信開放」により、コンピューターによるネットワーク構築が可能になり、企業は合理化が進んだ。つまり連絡係となっていた社員は無用になった。

(7) 1985年に電電公社が株式会社NTTになった。で、「第二次電気通信開放」が成った。

今度は、NTTの回線にコンピューターを繋いでいいことになった。

ということは、各会社が異業種他企業とネットワークで連結されたということ。

銀行ならば他銀行と連結する。他銀行のATMをキャッシュカードで利用できる。

(そうか、それが普通になったのは1985年以降か……)

セヴンイレヴンで公共料金払い込み、宅急便申し込み、劇場のチケット売買ができるようになった。

この「第二次電気通信開放」のために企業の合理化は更に進んだ。人手が要らなくなった。

(8) これらの情報ネットワークの発展で可能になったのが、「多品種少量生産」である。

1985年あたりまでは、「少品種大量生産」の時代であった。「フォード」やね。

それが、同一企業内ネットワーク構築と他企業他業種間ネットワーク構築のおかげで、品種は多くできて、かつ生産量は調節できるようになった。

連絡と意思の疎通が速やかになり広範囲に機能するようになったので、融通無碍に対処できるようになった。

(9) そして、1990年あたりの日米経済摩擦を経て、日本はアメリカのコンピューターを大量に買わされた。

(コンピューターをいっぱい備え付けるならば補助金出すよと、文部科学省がやたら大学を焚きつけたのは、こういう事情があったからであったか)

(10)そして!1993年にインターネット発明!!インターネット革命を経て、今や「変種変量生産」の時代となった。

この変種変量生産というのは、ノートパソコンのDellのようなもんだ。

On demandで顧客の要望に応じて生産されるし、商品はモジュール化されているので組み合わせは自由自在。

カスタマイズできる商品の時代となった。

(11)つまりだ、「小品種大量生産」は、1たす1は2の世界。

「多品種少量生産」は、1たす1は、3にも4にもなる。

重ね合わせると、もっといいものができる。これを「シナジー効果」と言う。

「変種変量生産」となると、1たす1で、何が出てくるかわからない。

「犬」が出てくるかもしれない?これを「創発効果」と言う。

今はこの時代。

(ここあたりは、よくわからない話だ)

(12)でもって、時代というのは年表じゃないから、「少品種大量生産」時代と「多品種少量生産」時代と「変種変量生産」時代は、かぶっている。

2017年現在でも、「少品種大量生産」でいける分野もある。

「多品種少量生産」は、すでにアパレルの世界はこれになって久しい。とはいえ、「変種変量生産」には、まだ移行していないようだ。

同時代に3つの生産様式が並行している。

2017年現在でも、脳が近代以前の中世時代の人間もいれば、旧石器時代の人間もいるし、はるか未来をイメージできる天才もいる。それと同じだ。

つまり、マネージメントというのは、これら3つの生産様式を同時にやりくりできなければならないのだ。

(うわ……大変である)

(13)というわけで、マネージメントつーのは難しいのよ。企業は売ってなんぼ、利益を出してなんぼの世界だし。とりあえず、経営学を学ぶ上で、マーケティングmarketingの4Pと4Cは、頭に入れておく。

(14)4Pとは、plan (何を生産するか、何を製品にするか)と、price (価格設定)と、promotion(宣伝だね)と、place plan(どう流通物流させるか。chanell plan)である。

商品というものは偶然当てるものではない。

理論で当てるものである。

とことん4Pについて理論武装できなければ新商品は生み出せない。

(そーいうもんなのか……)

(15) さらに、インターネット時代となると、4Cについても考えなければならない。

4Cとは、Customer Value(顧客にとっての価値)と、Cost to the Customer(顧客の負担)と、Convenience(入手の容易性)と、Communication(顧客との意思疎通)である。

これらの4Cを考えない商品やサーヴィスは、インターネット時代でなくとも不完全だけれども、インターネット時代においては、致命的にダメである。

(16) 本講義では、20世紀の延長上ではない21世紀の産業構造を考える。

たとえば、インターネット時代の組織は、「自律・分散・協調」というものになる。ピラミッド型の上意下達では意思決定のスピードが遅く、対処に遅れをとる。

デジタル情報が商品やサーヴィスとなるので、限界費用ゼロにできる。費用は最初の設定だけにかかる。音楽の配信が代表例だ。

だからこそ、そのスケールはどこまで大きくなるか予測不能。

best effort end systemで、オペレイションのコストを低くすることが肝心。

(このbest effort end system というのは、コンピューター用語らしくて意味不明。検索してもわからんかった)

(以上、覚え書き終わり)
ということで、イントロの初日から、 難解で難儀な聴講であった。

90分講義を御年71歳の渡邊 明先生は、相変わらずお元気に疾走なさった。

が、私の脳は失踪気味であった。

科学技術の発展が情報の伝達方法を変え、ネットワークの構築法を変え、広がりを推進し、それに応じた商品開発が求められ、それを管理する方法もまた変わり……

うーうー私が生まれた1953年から2017年に至るまでの時代は、なんという歩幅の広い変化の激しさを通過してきたことか。

これから、もっともっと歩幅が広がるのかな。

ガムシャラに、その歩幅の広さを、短い脚でチョコマカチョコマカと追いかけて行こう。

久しぶりの「大学」という場でのノート・テイキングであった。

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