[330] ガーン!! 夫が緊急入院 (2)

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本日は2018年10月25日木曜日である。

夫の入院も今日で11日目。

最初のドタバタを過ぎて、夫も私も落ち着いて来た

今では、第3病棟6階のレストランは、オムライスはダメだけど、キノコドリアと、ロースカツカレーライスは美味しいし、コーヒーも美味しいとわかってきた。

私は、自分の不安を宥めるために、テキトーにいろんな本を読んだ。

今の医学は父がガンの末期で闘病していた1990年代初頭とは違い、いろいろ進歩進化してることを知った。

病院も居心地の良さが格段に良くなっている。

いろいろ便利になっている。

医師や看護師の姿勢も非常に改善されている。

看護助手さんも多くて、看護師さんのサポートをなさっておられる。

特に夫が入院している病院は、いろいろ手厚い。

「名古屋第二日本赤十字病院」は、いい病院です!

ありがたいことだ。

ともかく、不安に振り回されずに信頼できる情報を得るしかない。

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これらの本に加えて、桃山学院大学時代の教え子さんで、現在アメリカ在住の女性から、以下の御本を贈っていただいた。

ありがとうございます。

熟読して、活用させていただきます。

夫は2005年以来ほぼ毎朝、人参ジュースをジューサーで作って飲んできたのですがねえ……

なるときにはなるんだね、ガン。

こーいうBlogに書いていると、どなたが読んでくださっているかわからない。

名古屋の金城学院大学短大部勤務時代の教え子さんからもメイルをいただいた。

ありがとうございます!

彼女のお父様もガンで闘病中だそうである。

家族は心配だよね。

主治医の若いドクターの方は、以下のような採血結果表を病室まで持ってきてくださる。

「問題は、ありません」とおっしゃる。

しかし、こーいうのいただいても、私には意味不明。

で、スマホで撮影してFacebookに晒す。

すると、医療関係に従事するFacebook友だちの方々が、説明してくださる。

絶食中なので、点滴で栄養摂取しているとはいえ、夫は低栄養で貧血気味であるようだ。

でも、許容範囲内だそうです。

主治医からいただいた資料は全部ファイルしておけという助言もFacebook友だちの看護師さんからいただいた。

はい、そうします。

ところで、話は変わるが、夫がガン保険も医療保険も入っていてくれて良かった。

私自身はガン検診もしないし、独居老人になって体調が悪くなっても放置で結構と思っているが、ついついうっかり自分で救急車を呼んでしまうかもしれない。

で、病院でガンです、すぐに入院ですと言われたらどうするか。

「あ、考えさせていただきます」と逃亡するだろうか。

やはり根性なしにも、生きたいと思うのではないか。

で、ガン細胞さんと闘うにせよ共存にせよ、必要なのは良い医師と良い病院と情報と治療費用=金なのだ。

亡き父がガン闘病してた頃には、「高額療養費制度」は、すでに制度はあったけれども、一般には知られていなかった。

「限度額適用認定証」なんて聞いたことも見たこともなかった。

ガン保険も一般的ではなかったので、父は入ってなかった。

父は医療費で自己負担分だけで2年の闘病で500万円以上かかった。

母が医療費控除の確定申告なんてするはずない。

ともあれ、1990年代初頭で2年の闘病で500万円以上かかったのである。

当時は先端医療なんてなかったし、自由診療も一般的ではなかった。

それでも、それくらいは費用がかかった。

闘病が数年で終わればいいが、もっと長引くこともある。

今や国民の2人か3人にひとりはガンになる。

ならば、ガン保険は必需品なのではないか。

今は、先端医療や自由診療でかかった費用をカバーするガン保険も販売されている。

診断一時金のみ300万円から500万円保障するガン保険もある。

こーいう類のガン保険は、テレビで派手に宣伝しないのだよ。

まあ、ガンって病院的には稼ぎ頭の病気だよね。

先端医療のダヴィンチ手術をすれば病院は儲かる。

抗がん剤でも、分子ナンタラ薬でも、高価なものは高価だ。

だから、アメリカではガンの特効薬を開発した医師がドンドン暗殺されたという陰謀論も盛んだ。

真実は私にはわからない。

医療製薬界の陰謀だとしても、ガンになった患者は何でもいいから治療を受けたい。

やれるだけのことをして生きたい。

食事療法にしろ、代替療法にしろ、それらを実践すると同時に、まずは近代医学の発展に賭けるしかない。

良い医師と施設の整った病院で適切な治療を受ければ、今の時代のガンは怖い不治の病気ではない。

ステージIVの末期のガンは手術は不可能だが、抗ガン剤治療に放射線治療と、適切に受ければ、延命は可能だ。

というわけで、私は保険会社の回し者ではないけれども、ガン保険は入っておいた方がいいと思う。

ただし、契約前に約款はしっかり読まないといけないけれども。

リンパまで浸潤した進行したガンは保障しても、上皮ガンのような初期のガンは保障しないガン保険もある。

契約後2年以内にガンになると、以前の病歴を徹底的に調べられるなんてこともあるらしい。

基本的には保険会社は保険金は出したくないのだから。

ところで、入院中の夫は、落ち着いたのはいいが、通販でいろんなものを病室に取り寄せ始めた。

お気に入りのミネラルウオーターに、お湯沸かしのティファールに、ポータブルレコードプレイヤーに、古レコードに。

なんでレコードプレイヤーだ。

iPadで音楽を聴けるのに。

しかし、デジタルの音楽音ではダメだと言う。

アナログ音でないと、癒されないと言う。

夫は、ここぞというばかりに私をこき使う。

自宅から本持って来て、マグカップ持ってきて、病院のシャンプー剤がひどいんで、あれでは守って来た髪が無くなって禿げるから自宅のシャンプー剤持ってきて、ヘアオイル持ってきて、あれ持って来て、これ持って来て、このiPad設定して、何とかのアプリをダウンロードして、amazon プライムビデオであの映画買って、この映画買って……

自分でやれや。

私のアカウントでamazon プライムで映画を見るのやめれ。

と言いたいところだが、病気の時ぐらいはこき使われて差し上げるしかない。

手術日まで、まだいろいろ検査もあるが、ともかく手術日までこのままだ。

肛門にはチューブが入ったままで、腸内の廃液(便汁とは言わないそーだ)は廃液袋に常時溜まっている。

腸内を空っぽにしないと手術できないんですね。

知らんけど。

昨日の10月23日水曜日は、夫入院以来初めて私は「お休み」をもらい、自宅でグダグダ眠っていた。

ついでに、夫から預かっている夫のキャッシュカードから引き出すお金を使ってウールのワンピース2着を通販で買ったった。

ははは。

以下は、Facebookに投稿した日記みたいなもんです。

私の覚書用にここに転載します。すみません。

2018年10月18日木曜日 入院5日目

本日の私の病室入りは午前11時半。

夫は、すでにレントゲンと胃カメラ検査終了後だった。

初めての胃カメラ検査はきつかったそーだ。

しかし、胃に転移はなし。十二指腸も大丈夫。

午後にCT検査。 CTって断層撮影のこと?

手術日まで、いろいろまだまだ検査が続くようだ。

肛門に入れたチューブから排出される便汁の量が増えてる。

紙オムツへの排便回数も増えてる。

ともかく、大腸の腫瘍摘出手術無事に終了後まで、自然排便は不可能。

腫瘍が大腸を塞いで、便が肛門にまで行けないんだから。

しばらく肛門に入ってるチューブは抜くことはできないのは難儀です。

病人さんは、iPad での韓国ドラマ「トッケビ」視聴で気を紛らわしている。

私の病室退室時間は午後7時。

2018年10月19日金曜日入院6日目

病室出勤午前11時20分。

日課の採血、血圧測定、血糖値測定、身体清掃、病室清掃はすでに終了。オムツ交換も看護師さんがしてくださっていた。

午前中病室のトイレが詰まり、別室に一時的に移動。

移動した病室の方が「気が明るい」ので、病室変更をしていただく。

MRI検査。高栄養の点滴のせいで血糖値上昇142。異常値。これは一時的現象だそーだ。

主治医さんが夫の勤務先に提出する診断書を作成してくださった。

これを明日に郵送することを忘れずに。

「日本経済新聞」11月から2ヶ月間購読中止を代理店に連絡。

入院6日目ともなると入院時の緊張と不安が軽減してきた。日常的退屈な闘病生活が始まったという感じ。

病室退室6時15分。自宅到着6時40分。午後7時過ぎから大雨。雨が降る前に帰宅できてラッキー。

2018年10月20日土曜日 入院7日目

私の病室入り時間午前11時10分。

今日はノルディックウォーキングポールに頼って徒歩。脚の具合が悪くなってて35分もかかった。

土曜日の病院は外来がないので静か。いつもはいっぱいの待合室も薄暗く誰もいない。

本日は検査もない。ただし、血圧測定、採血、血糖値測定、身体清掃などのルーティンは同じ。

病室に入ったら、夫が肛門に入れている便汁を通して袋に溜めるためのチューブ(直径7ミリほど)が詰まりがちということで、看護師さんふたりが対処している最中だった。

腫瘍でせき止められて排出されなかった便をチューブで出しているのだけれど、ずっと汁状のものが排出されていたのに、ちょっと固形物っぽいものが混じってきた。

夫は、これは先週土曜日の推薦入試のときに食べた蕎麦だ、これは土曜日の夕ご飯に食べた大根だ、それ以降は食べてないから、そろそろ腸は空っぽになるはずと説明する。知らんがな。

夫は自分でオムツ交換するのも慣れてきた。来年春から仕事に復帰したいと言う。

本日の私の病室退室時間は午後6時。

正面入り口前のタクシー乗り場は、気温が下がり寒かった。

2018年10月21日日曜日 入院8日目

本日の私の病室出勤はゆっくりの午後12時50分。

気温が下がったので、寒いということで、夫はカーディガンと靴下が欲しいとのこと。

とりあえず私が首に巻いていたアクリルの大判ショールを夫の肩にかけておく。

夫の主治医の消化器科のドクターは、土曜日はお休みするが、日曜日は、次の週の治療活動の準備をオフィスでなさるそーだ。お忙しいですねえ。

この方は、まだお若いのに、患者さん思いの良心的ドクターとして、みなさんに信頼されている方だそーだ。

それとなく聞き込みして得られた情報。

「良かったね!私たちラッキーだね!」と喜ぶフジモリ老夫婦。

さっきは、11月に手術をしてくださる外科医の方が病室に来てくださった。

「この調子なら、腹腔鏡手術でいいと思います。その方が負担もかからないし」と言ってくださった。

ほんと、この病院のドクターたちはキャラ立ちしてるわあ……

看護師さんは、きちんと教育されてる感じだし。

本日の私の病室退室時間は午後5時50分。

タクシーで「成城石井」まで行き、野菜や果物を買い出しして、帰宅。

2018年10月22日月曜日 入院9日目

本日の私の病室出勤時間は午前8時45分。

夫は、なにゆえかYouTubeで、松田聖子の曲を聴いていた。

今日はレントゲン撮影。

大腸を空っぽにするために絶食8日目の夫は、点滴に胃を保護する薬を入れてもらっている。

絶食してると胃の酸が胃を食べちゃうらしい。

午後1時半ぐらいに夫の弟61歳がお見舞に来てくれた。

信州から自動車で来るかと思ったけれど、電車で。

還暦過ぎてから長時間自動車運転はひとりだと退屈で集中力が保たなくなったそーだ。中央線特急で3時間。

夫の弟は父親の転勤で小学生の頃から大学までは名古屋にいたので、名古屋に来るのは平気平気。

夫の弟は人間ドックにいたときに体調がおかしくなって緊急入院して心臓にペースメーカーつけた。それで障害者手帳が交付されたので、勤務先では「障害者を雇用してるということになって好都合」と言われたそーだ。なんじゃ、それ。

「兄貴が腸閉塞で入院したから名古屋に行ってくる」と夫の弟が95歳の夫の母に言ったら、「腸閉塞ってことは大腸ガンだね」と、サラッと言ったそうだ。

夫の父も大腸ガンだったので、夫の母はよく知っている。

夫の母は95歳だが頭は確か。すごい。

2時間半ほどおしゃべりして、夫の弟は高校時代の友人と会って食事するということで帰って行った。

手術日にはまた来てくれるそうだ。申し訳ないなあ。

私の病室退室時間は午後5時50分。

2018年10月23日火曜日 入院10日目

本日の病院出勤時間は午前10時。

夫は、携帯で同僚や事務局に連絡しまくり。

企画していた学内講演会とか、エキストラでやってる論文指導とか、いろいろ調整が必要なんですね。

そんな余分な仕事してるから、ガンになるんだ!!

私は、かなり疲れが溜まってきた。

明日は来なくていいよと夫が言う。

病室退室時間は午後5時半。

帰宅後に妹から電話。

姪が、このBlogを読んで妹に知らせたらしい。

事情を話す。

肝硬変で闘病中の妹には知らせていなかった。

お見舞いはほとんどお断りしているので、わざわざ見舞いに来ることないよ、手術が無事終わったら連絡するねと伝える。

2018年10月24日水曜日 入院11日目

本日は私は病室出勤せず。

のんびり自宅で眠らせてもらった。

夫に電話したら、洗髪してもらったそうである。

2018年10月25日木曜日 入院12日目

本日の病室出勤時間は午前11時。

夫は、通販で病室に取り寄せた物を使って自由に過ごしている。

たまに夫の職場から電話がある。

それ以外は平和な静かな時間だ。

明日はCT撮影で、泌尿器科の外科医のドクターからお話があるらしい。

気になる。

午後4時ごろに、大腸のS状結腸のところにある腫瘍摘出手術をしてくださる外科医のドクターが病室に来訪してくださった。

夫のお腹を触り、ここに腫瘍があるんですよと教えてくださる。

私も触れてみる。

大きなシコリである!

硬いシコリである!

大腸内のものが排出され、腹圧が取れて、お腹に触れるとシコリがわかるようになったのだ。

11月9日予定の手術は午後にしますと、外科医のドクターは教えてくださる。

本日の私の病室退室時間は午後5時半くらいになるかな。

看護師さんたちの病室への来訪は、昼間と同じく、真夜中でも多いそうだ。

点滴の調節や、いろいろ。

おかげさまで、夫も寂しくない。

看護師さんたちは、みな優しい。

入院するとわかります。

頻繁に接する看護師さんたちは、たしかに病人と病人の家族にとって「白衣の天使」だ。

いろいろ発見の多い病院ライフは、まだまだ続く。

2件のコメント

  1. この本良かったです。
    頑張ってくださいね。

    あなたのがんを消すのはあなたです-厳格なゲルソン療法体験記-渡邉-勇四郎

    いいね: 1人

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