本日は2024年7月27日土曜日です。
今日は、アメリカ大統領選で共和党選出候補に選ばれたトランプさんが副大統領に指名したJ.D.Vance(1984-)さんの回顧録について書きます。
映画化もされていて、それはNetflixで観ることができます。
ロン・ハワード監督の2020年の作品です。

映画版『ヒルビリー・エレジー』の邦題の副題は、「郷愁の哀歌」ってなっています。
この副題は、ちょっとミスリードです。
著者は、自分の出身階層の人々に対して郷愁なんて甘い感情は抱いていない。
「やっぱ、こいつら、あかんわあ」って思っている。
でも、彼らや彼女たちに対して情はある。
情はあるけど、「やっぱ貧乏で終わる連中って、あかんわ。こいつらは自分たちの人生の惨めさを社会の責任にしたがるけど、社会福祉制度はちゃんと機能してる。それを利用して、自分の人生を立て直せないのは、やっぱり、こいつらの脳と精神があかんのよ」と、著者は暗に言っている。
そのアンビバレンツな姿勢が、『ヒルビリー・エレジー』を単なる「望郷の哀歌」にしていない。
ちなみに、映画化作品はいい映画です。
ただし、過去と現在が交互に出てくるので、原作を読んでいないと、分かりにくいです。
私は、原作の翻訳を読んだ後に、映画をNetflixで視聴したので、大いに楽しめました。
俳優たちの演技も良かった!
今の民主党系極左リベラルが支配するバッタモンユダヤ人のメッカのハリウッドでは、この手の共和党保守系映画は無視されます。
だから、アカデミー賞を受賞することはなかった。
でも、アメリカの叙情と草の根のアメリカ人の心を描いていて、私は好きだ!
ここからは、『ヒルビリー・エレジー』に書かれているヴァンスさんの経歴を振り返ります。

ヴァンスさんは、ヒルビリーと呼ばれるアパラチアのプアホワイトの階層に生まれた。ケンタッキーのミドルタウンで育った。
母親は高校でも400人中2位の成績であり、頭のいい人だったけど、息子に図書館の利用方法を教えてくれた人だったけれども、家が貧しくて大学に行けなかったことで深く傷ついている。
助けが必要な時に誰も助けてくれなかったという恨みを抱いている。
フェミニズムという思想は自分のためにあるってことを、1960年代生まれのくせに知らなかった。
つまり、女性は恋愛や結婚が全てといった根深い依存心に呪縛されてるんよ。
ヴァンスさんの母親にもっと情報があれば、奨学金制度とかについて知ることもできたのに。
ともかく近隣も親類一族もみな情報弱者。
だから、長期的に人生を設計できない。
女性は、寂しいと、ついつい身近な男と性交して10代で子どもを産んでしまう。
避妊の方法もわかっていないのに性交する。自分の無知について無知。
だから、ついつい衝動的に動く。自分の感情に振り回される。
この点は、白人でも黒人でも日本人でも、貧困階層の人間の生き方はそっくりになる。
Class mattersだ。人種や民族ではなく、階層で人間の属性は決定されがちになる。
貧困階層は、男も衝動的で感情的で、長期的視点に立つことができない。
周囲の男がクズだからさあ。まともな男のモデルがないからさあ。
結婚しても、子どもが産まれると、父親であることの責任の重さから逃げる。
自分の周囲の人間しか知らないから、どうしても周囲の人間のように生きてしまう。
現実がややこしくなると逃げる。
実際に家出することもあるし、アル中や浮気や麻薬に逃げる。挙げ句の果てには犯罪者になる。
自分が生まれ育った環境の男たちがそうであるように。
で、ヴァンスさんの母親もすぐに離婚。
頭はいいので、看護師資格を取って病院で働くのだけれど、シングルマザーとしての生活のストレスで、薬に逃げる。ヤク中になる。似非恋愛に逃げる。
幼い娘に、もっと幼い長男を押しつけて、自分は男から男へ渡り歩く。
つまり、クズになる。
そういう家庭環境に育ったヴァンスさんは、情緒的に安定しない子ども時代を過ごす。
姉と、近所に暮らす祖母と、祖母と別居中の祖父のおかげで無事に育つ。
本気で勉強を始めたのは高校生の時。祖母と同居するようになってから。それまでは落ち着かなくて、学業に集中できなかった。
それまでは、母親との同居は常に波乱含みだった。
母親の同棲相手はコロコロ変わる。
母親の再婚相手や同棲相手に気を遣って暮らすのは、やはりストレスになる。
離婚した父親は再婚して子どももいるが、父はその別家庭にヴァンスさんを引き取りはしてくれた。父親の再婚相手の女性も良い人ではあったけれども、彼が、その父の家庭の中では異分子であることは確かだった。
5歳年上の姉は高校卒業後に堅実な真面目な男性と結婚して、子どもたちを産み育てているので、世話になるわけにはいかない。
ただでさえ、姉には母親がわりをしてきてもらってきたのだから。
祖母と同居し、やっと落ち着いたので、アルバイトしながら、高校の勉強に集中した。ただでさえ高校は留年しているのだから、これ以上は遅らせるわけにはいかない。
祖母は勉学の重要性を孫息子に教えてくれた。
州立大学に入学許可されることになったけれども、奨学金を得るための大量の申請書類の複雑さにまいる。
で、まずは大学進学のための費用が免除される手段として、海兵隊に入隊。
肥満体の身体を海兵隊の訓練でスリムにする。
自分の限界まで努力することを海兵隊の暮らしは教えてくれた。
海兵隊は、ヴァンスさんにとっては社会常識を教えてくれる学校でもあった。
海兵隊では、収支のバランスを考えて生活をすることや、金融機関の利用方法や、投資などのファイナンスの知識も、隊員に教えてくれた。
ヴァンスさんの頭の良さが認められ、海兵隊は、彼が属する基地の広報の責任者に若い彼を抜擢した。
イラクに派遣はされたが、さすが米軍は適材適所であり、最前線には、こういう優秀な人材は送らない。
当たり前だ。消耗品の兵隊扱いはしないのだ。
だからヴァンスさんには実戦の経験はない。
海兵隊の給与はちゃんと預金して、除隊後は軍人への奨学金で州立オハイオ大学に進学した。24歳の時だった。
親族で大学に入学したのは、ヴァンスさんが初めてだった。
3つのアルバイトを掛け持ちしながら、睡眠時間3時間から4時間で頑張って、単位をとりまくり、1年9ヶ月で最優等の成績で卒業した。
夏季休暇の期間でも、開講している科目を履修しまくった。アメリカの大学の4学期制のうち、夏の学期というのは、そういう早く単位取りたい学生のためにある。
それを知らずに、4学期制を採用して、暑い夏の8月半ばまでダラダラ試験やって、集中講義ばかり詰め込んでいる日本の大学があるけれど、脳足りんね。
どことは言わないけどさ。あ、私の最後の勤務先ね。
ともかく、ヴァンスさんの頑張りを支えたのは、海兵隊で培ったスタミナだった。
なんでサッサと大学を卒業したかったかと言えば、周囲の年下の学友の無知にウンザリして、長居は無用と思ったからだ。
イラクでの戦争の実態も知らずに、ゼミでも、そいつらはリベラル言説をがなり立てて、軍人を見下し貶める。
20歳にもならない無知な学生を相手にしてもしかたない。
社会的成功者は医師か弁護士だと思い、ヴァンスさんは、イエール大学法科大学院に入学志願書を送り、入学を認められる。
そこで、ヴァンスさんは、成功者たちのネットワークを知る。自分とは違う育ち方をした学友にいっぱい出会う。
オハイオ州立大学を優秀な成績で卒業して、大企業に書類を送っても、採用は決まらない(ことの方が多い)。
この世界は、誰を知っているか、どんな有力者を紹介してもらえるか、どんなネットワークに入っているのか、コネというものが大きくモノを言うのは確かだ。
日本でも財閥系大企業、大手ゼネコン、メガバンク、大手商社に、大手証券会社や大手マスコミに採用される人のうち、少なくとも半分はコネ採用だ。
『ヒルビリー・エレジー』によると、著者は、イエールのロースクール卒業生のネットワークの集まりに、1年生の頃から出入りしている。
情報交換は、そういうところで行われる。
有力者と直接に知り合うことができる。
その会食のテーブルに、カトラリーつまりフォークやナイフやスプーンがいっぱい並べられているのを見て、若き日のヴァンスさんは困ってしまう。
フレンチのフルコースなんて食べたことはないし、テーブルマナーを学んだことはないのだ。
で、彼は席を立って(マナー違反です)、携帯電話でロースクールでのガールフレンドであるウシャに電話する。
ウシャは、しっかりと教えてくれた。外側から使うのよって。大きなスプーンはスープ用で、縦じゃなくて横に置いてあるフォークやスプーンはデザート用よって。
ウシャとは後に結婚することになる。
ウシャは、インド系の移民二世で、学部の頃からイエールだ。ロースクールに入る前には、ケンブリッジ大学に留学して修士号取ってます。大秀才ですね。
育ちのいい美しく上品な女性である。まさに才色兼備の女性である。両親ともに研究者で、お母さんの方は大学の学長も務めた。
インド系でアメリカに移民に来るのは、インドのカースト制度でも上位に位置する階層の人々である。
不可触賎民では移民すらままならない。
今のインドでは不可触賎民と言われた階層の人々に奨学金や支援を提供して、高学歴の人々も生まれていますよ。
そういう女性のご講演を私は、桃山学院大学の研究会で聴いたことがあります。

以下は、奥さんとの出会いについて、ヴァンスさんが『ヒルビリー・エレジー』で語っている部分です。
(転載はじめ)
自分のアイデンティティについて、以前よりも深く考えるようになったころ、私はウシャというクラスメートに夢中になった。幸運なことに、初めての大きなレポートで、ウシャと私は共同で課題をこなすパートナーに選ばれた。そのため私とウシャは、その年のあいだずっと多くの時間を一緒に過ごし、互いのことをよく知るようになったのである。
彼女はある種の突然変異とでも呼ぶべき存在で、人間が持つよい性質をすべて兼ね備えていた。賢くて、努力家で、背が高く、美しかった。私は友人に、性格さえ悪ければ、ウシャはアイン・ランドの小説のヒロインになれるんだけどな、と軽口をたたいたりした。
(転載おわり)
そりゃそうです。
ヴァンスさんは、アイン・ランドの読者に決まっていますよ。
私は、この自叙伝を読みながら、あ、この人はランドを読んでいるな、この自叙伝にもランドへの言及が出てくるだろうなと予想した。
Bingo!
ヴァンスさんのような経歴の男性は、アイン・ランドを通過したに決まっている。
それはともかく、ロースクール修了しても、人生は終わるわけではない。
そこからが本番だ。
その本番については、ヴァンスさんは『ヒルビリー・エレジー』において書かなかった。
この自叙伝は、ロースクールの修了式あたりで終わっている。
ヴァンスさんは、ロースクール修了後に有力弁護士事務所に入るか、裁判所の書記官になるかどちらかだったけれども、かのテクノ・リバータリアンのPeter Thiel ピーター・ティール(1967-)所有のMithril Capital Management, LLCで社長を務める。
2020年にはオハイオ州シンシナティに本社を置くNarya Capitalのために9300万ドルを調達。
このあたりのことは、自叙伝には書かれていない。
かの有名なピーター・ティールといかに出会ったのか?
私は、そこのところに興味津々なのであるが。
ピーターさんは、下の橘玲氏のご著書の表紙の左側の上の写真の人ですね。ドイツ系です。
この本の紹介もしてないなあ、まだ。

で、2016年に『ヒルビリー・エレジー』 を出版。これが、The New York Timesのベストセラーリストに載る。
イエールのロースクールの恩師の女性教授は、ヴァンスさんの経歴を面白がり、是非それを本に書くべきだと言ってくれていた。
それが実現したのだ。
時に32歳。一躍、有名人になったヴァンスさん。
ちょうど、アメリカのラストベルトの白人労働者の貧困を大統領選でトランプさんが問題にしたので、すっごくタイムリーだった。
2016年12月、ヴァンスさんは故郷のオハイオ州に引っ越した。
Our Ohio RenewalというNPOを設立した。「我らがオハイオの再生」という組織だ。
NPOを設立する手続きや資金獲得法は、政党を立てるのと似てる。
つまり、政治家を目指す準備を始めたのだ、ヴァンスさんは。
特にラストベルトに広がる薬物依存問題への対策を始めた。
母親の麻薬中毒には、ヴァンスさんも彼の姉もほんとうに苦労したから。
母親は病院で患者に出す薬をかすめ取って、自分が飲んでしまったりして勤務先の病院を解雇されることが重なった。
看護師の薬物依存を回避するための尿検査のために、高校生の息子に尿をくれと嘆願するような母親だった。
ついには、ヘロイン中毒になり、看護師資格も剥奪された。
個人を薬物中毒やアルコール中毒に追いやるのは貧困が個人に課すストレスのせいでもあるが、同時に、やっぱり貧困のせいだけではない個人的な性格の弱さや、学習的無力感のせいであると、ヴァンスさんは思う。
貧乏人は長期的視野で物事を見て自分の未来を信じて、ささやかな成功体験を重ねていくという粘り強さを育むことができにくい。
だから、福祉制度を利用して向上するのではなく、福祉制度に依存して、いつまでたっても貧困から抜け出せない。
自分は何をしてもダメだという無力感を無駄に蓄積させてしまって向上心を無くしてしまっているのが貧困層の人間だ。
自己不信の塊なのだ。
ヴァンスさんの母親は、資質は良いのに、そのような無力感と自己不信から脱することができないプアホワイトの女性の典型だった。
幸いにも、今は、ヴァンスさんのお母さんは麻薬を絶って6年目である。10年麻薬断ちできたら、ホワイトハウスでお祝いのパーティをしてもいいか?と、ヴァンスさんは副大統領に指名されたときのスピーチのなかで、トランプさんに許可を得ていた。
人類社会は巨大な遺伝子のプールだ。
出身階層が貧困層でも、優れた遺伝子を持つ人間が生まれる可能性はある。
両親アホなのに優秀な子どもが生まれる例はある。
エリート階層でも、弱い遺伝子を持つ人間が生まれる可能性はある。
両親エリートなのに、無気力な子どもが生まれる例もある。
先祖は何億人といるのだ。貧困層に属する人間でも数代遡れば成功者はいっぱいいる。
エリート階層でも数代遡れば犯罪者もクズもいる。
ヴァンスさんは、優れた遺伝子を持ち生まれて、無気力な人々の多い出身階層から脱出できた。
だから、貧困層の人々に向上心を持ち独立独歩の気概を持ってもらいたいと思う。
それこそ、古き良きアメリカの夢だったはずだ。
それこそ、アイン・ランドが祝福したアメリカ人だ。
ヴァンスさんは、アメリカ合衆国を、勤勉に努力し働く人間が報われるフェアな国にしたい。
私利私欲のために国を売り、国の技術を外国に横流しして、自国の富を流出させて私物化し、同胞を搾取するようなディープ・ステイトの跋扈を許すわけにはいかない。
ヴァンスさんは、2022年にはオハイオ州の上院議員選挙に乗り出す。
トランプさんの支持を得て、共和党候補になり、上院議員に選ばれた。
2024年7月15日、トランプさんに副大統領候補に指名された。共和党全国大会からも指名された。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/J%E3%83%BBD%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B9
まだヴァンスさんは39歳。
これから、どうなって行くのか。
こんなに早くアメリカの表舞台に躍り出てきたのだから、背景にはいろいろあるだろう。
いろいろな有力者の思惑で、育てられてきたのだろう。
ただ、この人は、もうすでに自分が生まれ育った階層に属する人々への愛情と愛惜と、「やっぱ貧乏で終わる人間はあかん。いつまでも福祉に依存している人間に未来はない」という批判意識の間で、切り裂かれている。
この人は、今や、自分が抜け出てきた出身階層にも戻れず、かといって恵まれた階層の人々に対しても違和感や疎外感を感じるという、宙ぶらりんの状態にある。
どちらにも属せないヴァンスさん。
このストレスを、ヴァンスさんは乗り越えることができるだろうか。
売りは、貧困層から立ち上がってきた草の根のアメリカ人好みのタフなself-made man であること。
でも、政治の現場においては、努力しない類の貧困層の人々の味方ではいられない局面がある。
単なるイエールのロースクール出身の弁護士でいるのならば楽だったのに。
政治家になるなんて、なんて困難な立場を選んでしまったのか、ヴァンスさんは。
この人、これからすっごく苦しむよ。
これからのアメリカは国家分裂を経て、どうなっていくのか。
その中でヴァンスさんは、どうなっていくのか。
『ヒルビリー・エレジー』を読んで私が感じたヴァンスさん自身が十分に整理分析できていないように思える社会階層的孤独を、どうやってヴァンスさんは癒し克服していくのだろうか。
なんてことを、遠いアジアの人間に考えさせるなんて、ヴァンスさんは只者ではない。
さすが、ピーター・トゥールが支援して、トランプさんが抜擢するだけのことはあるな。
みなさん!面白いから、『ヒルビリー・エレジー』読んでみてね!

藤森先生の「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください」をとてもおもしろく拝見してこちらのブログを訪問させていただきました。こちらのブログも面白いですね。
「アイン・ランド」、どこかで聞いたと思ったら「現代の支配者層」関連で聞いた名前でした。
1)ブログ「憎しみの連鎖」
1957年発刊『肩をすくめるアトラス』は、今も支配者層の行動指針である
https://nikusiminorensa.seesaa.net/article/201701article_2.html
2014年の動画「藤森かよこの簡単アイン・ランド入門ぶっちゃけ放言編」ではアイン・ランドと「支配者」の関連を一笑に付されているのでいいかげんアイン・ランドと支配者層との関係について聞かれるのもうんざりされているかもしれませんが、藤森先生が上記ブログの内容にどのようなご意見ご感想を持たれたかできれば教えていただきたいです。
気になったのが、アイン・ランドをネットで検索したとき、「支配者層」グループの一つであるグーグル検索と他の検索エンジンでは結果の傾向が異なるようなのです。
違うエンジンなのだから検索結果が異なるのは当たり前なのですが、グーグル検索ではアイン・ランドと「フリーメーソン」「イルミナティ」という関連では検索が不自然にヒットしないのです。グーグル検索ではウクライナ侵攻やコロナ、コロナワクチン関連では明らかに都合の悪い情報が検索に挙がらないようになっているので、グーグルはアイン・ランドも同様になにかを隠したいのではないか?と勘ぐっています。
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Risebyさま
コメントありがとうございます。拙著もお読みくださり、ありがとうございます。
Ayn Randを知ったのは2001年1月だったのですが、その頃からランド情報は2つに分かれていました。
ランドは、支配層のNew World Orderの走狗であるという説と、ランドは公平な搾取的でない資本主義(ヒューマニズム?)提唱し自由を愛したという説と。
実は、私はランドは、TheFountainhead「水源」を書いたところまでしか興味ないのです。
Atlas Shruggedの方は、これがThe Fountainhed書いた作家が書いたのかなあ?と不思議なのです。
私が、ランドのwebサイトを立ち上げた2001年秋以降、やたらアメリカのランドの遺稿管理組織のThe Ayn Rand Institute 関係の人が、その組織に入るべきだとかメイルで言ってきました。
しょうもない。全部無視です。なんで、アメリカのランド組織に口を出されなければいけないのか。私は自由にランドの小説を訳して、この小説は面白いですよ、人生が変わりますよと言ってるだけです。
Atlas Shruggedの方は興味ないです。エリートだけ集めてアメリカの中に新生アメリカを作るという〜プロットですが、幼稚だなと思います。
エリートならば、人口の3分の1ぐらいのいわゆる寄生虫みたいな人々もテキトーに食べさせてやればいいではないですか。人類は巨大な遺伝子のプールですから、いろんなのが生まれてきます。それは仕方ないことです。
無能な人や不道徳な人や狡猾な人やたかり屋のクズも生まれてきます。それは、仕方ないことです。それを人間の手でなんとか操作しようなんて、できやしません。
それをしようとしているのが、バッタモンのユダヤ人の上の上のいる世界の支配層なんでしょうが、私からすると、視野の狭い思い上がった、賢そうでありつつ馬鹿な連中です。
ランドが、そういう連中の走狗として見られるのは残念ですが、どこかでランド自身が変質したのかもしれません。
ランドの提唱したObjectivismという思想も、思想と呼ぶには幼稚だなあと思います。
それでも、The Fountainheadを書いた頃の清新さ、真っ当さの輝きは消えません。
ということで、ランドは支配層の走狗として見られてもしかたない要素はあるなあと思っています。
私自身は、The Fountainheadという青春小説を書いた作家であるという一点だけで、ランドが大好きであるというだけの読者です。
日本には、すでにアメリカのランドの遺稿管理組織の下部組織もありますが、私には関係ありません。
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藤森先生
ご回答ありがとうございます。
2022年2月からのウクライナ侵攻の報道があまりにおかしかったことから「国家を超越した、おそろしく強大な権力を持つ何か」が存在することに気づいて調べだし、その中にアイン・ランドと「肩をすくめるアトラス」が出てきてなんとなく覚えていたのでした。
ちょうどオリンピックが開催したところですが、開会セレモニーのメチャクチャさは「おそろしく強大な権力を持つ何か」がこれから実現しようとする世界を表しているようでうんざりしているところです(SNSを見るとあれを是とする人もいるんですね…)。
「おそろしく強大な権力を持つ何か」が存在するとしてウクライナ侵攻やその他を眺めてみると、この混沌とした世界情況は彼ら内々の派閥争いのように見えるのですが、派閥は別なれど大元は同じなだけあって、どこについていっても(例えばトランプなどですね)私たち一般人の行く先は屠殺場なのかも、という不安もあります。
誰について行っても屠殺場ならば、これから先は「誰についていく」ではなく、藤森先生のように「自立する」ことが私たち一般人の取るべき姿勢なのではないかと考えています。
これからも応援させていただきます。
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Risebyさま
Randの場合は、母方の父親がフリーメイソンであったとは思いますよ。
たった21歳の女の子が単身ソ連からアメリカに渡った行程で、family friendに各駅や各港で世話になってます。これは、フリーメイソンリーのネットワークを利用させてもらったんですよ。
ランドは決して明らかに書いてはいませんが、ランドの人間関係ネットワークのモデルはフリーメイソンです。
ハワード・ロークの周囲に結集する建築家の卵たちは、明らかにフリーメイソン現代の石工です。
ただ、イルミナティとか支配者がどうのは関係ないです。関係があったら、ランドはもっといい暮らしをしていたでしょうから。
彼女は何かを知っていたことは確かです。世界を動かす人々についての知識があったことは確かです。
それから、人類社会は、そうそう簡単に屠殺場になんかなりません。日本だって、ほんとにいろんな人々がいるでしょう。
画一的に見える戦時中だって、いろいろいたに違いないです。
この点については、私は楽観的です。そうそう、好きにされません。
メディアがいくら焚き付けても。嘘ばかり垂れ流しても。
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