本日は2026年8月5日水曜日です。
前のBlog記事でも書いたように、6月7月と私にとっては非常にしんどい状態でありました。
外出して気晴らしもできませんでした。外出そのものが非常に疲れるので。
外食にしても、お洒落なレストランに行くこともできません。
フレンチにせよ、イタリアンにせよ、懐石にせよ、フルコースは量が多過ぎて食べることができなくなったので。
ならば、アラカルトでパスタ一皿でもと思っても、それが食べることができないのです。パスタ100gでも負担なのです。
家でステーキを焼いても、食べることができるのは50gくらいかなあ。
うどんも、お蕎麦も、それぐらいの量ですね。
もっぱら、果物と野菜ジュースと卵(スクランブルかゆで卵)に、小さく握った梅おにぎりとかかなあ。
だからといって、痩せるわけでもないけれど。
まあ、若い頃から食いしん坊で大食いだったので、美味しいものはすぐに食べに行くのが常だったので、いまさら、後悔はないです。
充分に食った!!
ということで、今の私の楽しみは、動画配信サービスで視聴する映画やドラマであり、読書しかない。
映画館に行く元気はないのです。
感染が怖い。
外出は、もっぱら病院だけ。
しょうもない。
読書が楽しみといっても、難解なものは読めません。
学術的な専門書は読めません。
日本の軍隊の歴史と暴走を分析したものを読み始めても集中力が続かないのです。
もっと体調が良くなったら、読み通せるようになると思う。
ですから、今日、紹介するものも、ベッドで寝転んで読めるものが多いです。
エンタメ系が多いです。特にミステリーが多いかな。
今どきのミステリーって情報小説ですからねえ、無知な私にとっては、勉強になるよ〜〜
では、読んだ順番から紹介します。
櫛木理宇『氷河期のゴミ』(2026)

バブル崩壊後の景気後退時期1990年代半ばに就職戦線を迎えた世代は、その後の民営化やリストラの嵐や、非正規雇用を後押しする雇用法改悪によって、不遇な目にあってきました。
彼らや彼女たちを氷河期世代と呼びます。1972年とか73年から1980年代にかけて生まれた人たちがそうです。
次はゆとり世代です。2009年あたりから学生が突如として小動物みたいになりました。調べたらゆとり世代でありました。
2016年ぐらいから、学生もまともになってきましたが、その後は教壇を離れましたので知りません。
このミステリーは、氷河期世代の秘密のネット仲間によって企てられた大企業(東電とか)や、親のコネで楽々と「電通」などに就職できる上級国民の子弟へのテロを描いています。
秘密ネット仲間のハンドルネームXXは実はこの人物だなとか、ハンドルネーム○○は、この人物だなと、私でもわかっちゃいますが、面白く一気に読めました。
テロを事実上指揮した秘密のネット仲間のリーダーの人物が誰であったかについては、あっと驚きます。そうか!会うのが遅すぎた恋だったのか!と。
櫛木さんには珍しく、登場人物たちへの切なさに似た深い共感が感じられます。だって、櫛木さんも氷河期世代だもの。
終わり方がなあ……あんな脳足りんなんか再登場させなくてもいいのに。でもまあ、孤独に死んでいった人々に薔薇を手向けるような感傷的な終わり方にしないのが、櫛木さんなのかなあ。
ベンジャミン・フルフォード『悪魔崇拝カルトへの最後通告 欧米白人エリート100万人とのファイナル決戦』(2026年)

2026年に生きる私たちは知ってはいる。支配層の欧米人の一部が子どもを虐待して食べる儀式だのパーティだのするらしいということを。
だから欧米では子どもの失踪事件が非常に多いらしいということを。
それらの誘拐は、幼児性愛者とか変態とか、臓器売買業者によってなされたものも多いが、単にそれだけではなさそうだということも。
しかし、知ってるのはここまでだ。それ以上のことはわからない。
本書は、カナダ人で日本語で評論活動をしているベンジャミン・フルフォード氏の古代から現代まで連綿と続く「悪魔崇拝カルト」について論じている。
フルフォード氏が言う悪魔崇拝カルトの系譜の一部をここで紹介する。
①悪魔崇拝の発祥は、古代エジプト(紀元前18世紀頃)の遊牧民族「ヒクソス」だった。彼らは遊牧民らしい機動力と戦闘能力を持ち、家畜を管理して生きていた。彼らにとっては人間も家畜と同じく支配管理するものだという思想を持っていた。この思想は次第に地中海世界にも広がった。この「ヒクソス」は、子どもを生贄に神に捧げるという儀式を行なっていた。
② 「ヒクソス」はエジプトから追放されたが、彼らが行なっていた生贄儀式はフェニキア人に継承された。フェニキア人は交易によって地中海世界の商業や金融ネットワークを発展させた。このネットワークはヴェネツィアに引き継がれ、ついには英国にも伝わった。生贄儀式は、こうしてヨーロッパ世界にも伝わった。
③ヒクソスやフェニキア人の生贄儀式は、6世紀から10世紀にかけて、今のカザフスタンからウクライナ、カフカス地方の支配した広大な遊牧民族国家のハザール王国に伝わった。このハザール人たちは奴隷貿易ネットワークを築いた。奴隷として売買されていたのは、東ヨーロッパの人々であり、彼らはスラブ=slave人と呼ばれた。ハザール人は、ヒクソスやフェニキア人と同じく、支配者が他の人間を家畜にして管理していいと考えていたから。
④このハザール王国の悪辣さに周辺国家は圧力をかけた。トルコからはイスラム教への改心を要求された。ロシアからはキリスト教への改心を要求された。ハザール王国は、どちらからも攻められないように、国丸ごとユダヤ教に改心した。そのユダヤ教は旧約聖書のユダヤ教ではなく、偽ユダヤ教だった。こうしてハザール人は偽物ユダヤ人となった。今のアシュケナージ系ユダヤ人の祖先はハザール人である。965年にロシアの攻撃によりハザール帝国は滅びたが、ハザール人はヨーロッパ各地に逃げた。キリスト教徒のふりをしたり、中東に逃げたハザール人はイスラム教徒のふりもした。
⑤17世紀に入ると、ハザール人の末裔のサバタイ・ツヴィがトルコに現れ、自分を救世主だと言った。この自称救世主は、聖書にある終末を自分たちの手で起こすべきだと主張した。この思想は18世紀にサバタイ派フランキストというグループに引き継がれた。中心人物はポーランド系アシュケナージ系ユダヤ人のヤコブ・フランクであった。彼らの思想は神に代わって自分たちが世紀末を起こすという悪魔崇拝だった。
⑥ こうして、ハザール・マフィアが形成された。彼らは子どもを生贄にする悪魔崇拝と他の民族は自分たちの家畜であり、世界は少数の支配者によって管理される人間牧場だという思想を現代にいたるまで保持してきている。
フルフォード氏によると、現代は、このハザールマフィア内部の分裂が酷くなり、混乱を極めている。
アメリカは建国当時より、ハザールマフィアに支配されたヨーロッパの悪魔崇拝秘密結社に侵入された。
20世紀に入ると、ハザールマフィアの家系であるロックフェラー家の台頭と共に、金融、情報、思想を操るハザールマフィアのネットワークに、アメリカは飲み込まれた。
FBRも乗っ取られて通貨発行権はFRBの株主たる民間金融勢力の支配下におかれた。
こうして、アメリカは世界を動かす巨大な闇の権力そのものに変貌した。
子ども生贄の悪魔教儀式は、エプスタイン島での性的児童虐待と形を変えて、世界の支配層、富豪、超エリート、セレブが実践するようになった。
彼らは、そうやって自分の弱みや邪悪な行為の証拠を掴まれ、身動きがとれない。
恥部を見せ合った人間どうしの絆。
弱味を握り合った人間どうしの絆。
人間を固く結束させ裏切り者を作らない秘密結社は、こうした悪魔崇拝儀式の参加によって保持されてきた。
しかし、今やこういうことが一般の人々も知るようになった。
100万人のハザールマフィアの遺伝的精神的末裔の100万人と、その他の80億人との戦いが始まっている。
以上が私が大雑把に把握したこの本の内容だ。
読んで面白く、びっくりもするのだが、フルフォード氏の記述は整理されていないし、非常に説得力があるとは言えないが、本質は真実に近いと私は思った。
この世界の見物にせよ、こういうことを知っているのと知らないのとでは大違いだ。
私は、歴史が示す欧米の白人文明の異人種への搾取性や冷酷さを知って、一部の欧米白人の脳のどこかがおかしいのではないかと思ってきた。
無知な頃に抱いていた西洋文化への憧れは消えてしまった。
フルフォード氏は、悪魔崇拝の根源を遊牧民族の家畜観を他者にも当てはめる発想について指摘している。
でもさ、同じ遊牧民のモンゴルに悪魔崇拝カルトなどない。
この問題について明らかにすることは、歴史の闇を明らかにすることだ。その意味で、刺激的な本だった。
副島隆彦『米ドル札の消滅 それでも金の上昇は続く』(2026)

なにしろ、私の頭がぼんやりとしているので、まともな時でも理解できない金融本が理解できるわけがない。
ですから、ポイントのポイントのポイントのみ紹介します。
Make America Great Againと言っても、アメリカ国内に勤勉な熟練労働者ってもういないんだから、製造業で復活なんて無理なんだから、兵器の部品も日本製や韓国製なんだから、ドルを支えて輸入して消費させるしかないんだから、共和党にしろ、民主党にしろ、必死でドル暴落を防ぐしかない。
紙幣やめて暗号通貨ドルにするというのも手らしい。
そうやって、莫大な額の借金(米国債)をアメリカはチャラにできるそうです。
うーん、私の頭では、よくわかりません。
金の価格の変動の背後にある事情について、鋭い分析がされています。
副島隆彦氏は、トランプはdementia認知症であると断言しておられます。
あの無茶苦茶ぶりは戦略なんかなあ?と私は不思議であったけれども、そうか痴呆でありますか。
奥田英朗『ナオミとカナコ』(2014)

DV夫を妻カナコと妻の親友ナオミが殺害して、夫の死体も処分したのですが、DV夫の妹が、それを突き止めて、義姉に自殺を強要する。
自分の兄がDVで妻に殺害されるような死に方は、みっともないし、身内にDV男がいるなんて恥だ。エリートの自分のキャリアが台無しになるではないか。
兄も兄なら、妹も妹だ。
でも、だいたいが結婚相手の選択は間違えるのであるよ。
DV男とわかっていたら、結婚などしない。
ナオミとカナコは警察に追われる。
DV夫殺害の手順がリアルに描かれます。
いかに緻密に計画しても計算違いは出てくる。
予想外の事態は起きうる。
そこらあたりの描写がこれまた丁寧でリアルです。
でも、ともかくヒロイン2人がとりあえず日本脱出できて良かった。
DV夫なんて殺されて当たり前なんですけどね。DV夫殺害については無罪が正しい!
この小説ってドラマ化されたことあったらしい。ナオミを演じたのが広末涼子だったので、動画配信サービスで見るのはやめた。演技力ないもん。
「ナオミとカナコ」は、Netflixで「あなたが殺した」という韓国ドラマの原作でもあります。私はまだ見てません。
太田愛『犯罪者』上下巻(2017)

再読。
Amazon primeで、この「犯罪者」のドラマ化をやってたので、視聴してたら、原作を再読したくなった。
やっぱり、面白いわあ!
細部はかなり忘れていたので、再読できて良かった。
ドラマ化については、次のBlogで紹介します。
太田愛『天上の葦』上下巻(2019)

再読。
紙媒体の方は処分しちゃったけど、Kindleはいつでも読める。
ミステリーもいろいろだけど、IQの高い作家の書いたものは、作品そのものが疾走しているんで、読者も疾走しなきゃいけない。
それも長距離を。
それが至福なのよん。
『犯罪者』を再読したら、登場人物が同じの『天上の葦』も再読したくなったので、再読した。
やっぱり、面白いわあああ!
これは読まないと人生の損失よ!
傑作ミステリーよん!
って前にも、太田愛さんのミステリーの面白さと骨太さについては、このブログで紹介しましたね。
中山七里『能面刑事の挫折』(2026)

うわおーー中山七里さんの「能面刑事」シリーズの最新作!
悪徳弁護士御子柴礼司との法廷対立!
能面検事の不破さんが、どうして能面になったのか、その詳しい経緯も書かれています。
こうして読むと、不破検事と御子柴弁護士は似てるんだな。
中山七里『バンクハザードへようこそ』(2025)

2025年8月発表のミステリー。暑い夏はミステリー。
主人公は司法書士さん。大学時代からの親友が自殺した。親友は銀行員だったが、200億円の横領を告白して自殺した。主人公は信じない。親友は横領などする人間ではなかったから。
実は親友は勤務する同族経営の地方銀行の粉飾決算に気がつき、上司や銀行幹部に訴えていた。
それで、銀行側は彼に200億円を横領したという冤罪を押しつけた。自殺するように誘導した。それで粉飾決算分をチャラにしたかったから。
主人公と親友の妹は、その銀行を破産させることに挑む。
銀行の潰し方教えます。
メガバンクは無理でも地方銀行なら可能かも。
銀行業務について勉強できる本です。適材適所の優秀な人材を活かすことよりも、一族の繁栄を目的とする同族経営銀行は、内部から腐るのが必至。
最後のどんでん返しも決まっていた。
垣谷美雨『女たちの避難所』(2014/2017)

7月28日に熊本でまたも大地震が起きた。
よく、大手メディアでは、日本人は地震にあっても、スーパーマーケットで略奪しないとか、避難所でも粛々とみんな助けあってるとか、言われてきた。
そんなん嘘だからね。
私は、2011年の秋に福島県に行った。
そこでタクシーの運転手さんが言ってた。
「あの震災があって原発事故があったときねえ、自動車でどんどん福島から逃げてる人が多かったのに、奇妙なことに、どんどん福島に入ってくる自動車もあってねえ。窃盗犯だったらしい」って。
つまり、住民が避難してる住宅に忍び込んで泥棒しにやってくる連中が多かったらしいのだ。
強盗も多かったらしい。
やっと、大手メディアの偽善話を信じない人々も増えたらしくて、7月28日の熊本大地震について、SNSでは、外国人窃盗団が熊本に向かっているから気をつけて、という投稿も出てきた。
避難所では、女性や女児に男児は性犯罪に気をつけてという投稿もあった。
そうなんですよ。
女性にとっては避難所が危ないのだ。
この小説は、2011年の東北大震災が起こった後の宮城県の架空の市を舞台にしている。
55歳と40歳と20代の3人の女性の視点から、避難所の生活が、いかに女性にとってストレスフルなものであったかを描いている。
それは男性にとってもストレスフルでしょう。
しかし、男性は人前でも着替えできる。男性はひとりでトイレに行っても、襲われて強姦されることはまずない。
避難所で、若いママが乳房を出して赤ちゃんにお乳をあげるのを、じっと見つめるバカ男は多いのだ。
それは、1995年の神戸震災のときでも同じこと。
最近、ミステリー作家の東野圭吾氏が亡くなったが、東野氏の作品にも神戸の震災後の避難所で起きた性暴力を描いたものがある。
『幻夜』という小説だ。
これは、大傑作の『白夜行』の続編だ。
この『白夜行』は日本でも韓国でも映画化されたし、日本では綾瀬はるかと山田孝之でTVドラマ化された。
TVドラマ化の方は、原作と比較して甘くて感傷的で、かったるかったけれども、それはTVドラマだからしかたない。
原作は見事にハードボイルドですごい。
私は、東野氏の作品の中では『白夜行』が一番すごいと思っている。
あ、話が逸れた。
ともかく、この『女たちの避難所』は、災害の避難所というものが、今の男尊女卑の日本において、いかに女性に通常以上の負荷をかけるかということを描いている。
女性自身が声を上げないと、女性の状況は改善されない。男性にはわからないのだから。
女性といっても、男性に魂を売って食っているような類の女性だと、同性の悩みやストレスに無理解だ。
また男尊女卑に慣れ過ぎた高齢女性も、だめだ。
今でも、地方には男尊女卑の慣習は根強く残っている。
名古屋なんか大きな田舎だからね、無能な男が威張っている地域だ。
まあ、はっきり言って、地方から女性が都会に出て帰ってこないのは、当たり前だ。
男尊女卑を温存するような地方なら消えていいと思うよ、私も。
男尊女卑というのは、男が女に依存して甘やかされている状態ってことだからね、そんな地域は消滅していいのだ。
気の弱い無能な男ほど威張るんだよね。
さて、今の熊本の避難所はどうなっているだろうか。
いくらなんでも、1995年の神戸震災や2011年の東北大震災の時よりは、状況は、よりフェアになっていると思いたいが。
女性を抑圧する度合いがかなり低くなっているといいけれども。
